第195章

前田南が出てくる前に、彼女は後ろにいる数人の女たちに振り返って注意した。

「おまえたち、大人しくしていろ。ここがどこか忘れるなよ」

数人の女たちはぎこちなく笑った。さっき前田南と喧嘩していた時の威勢はどこにも見当たらない。

「わかりました。ご安心ください」

前田南は外へ連れて行かれながら、横の看守の目にも疑問の色が浮かんでいるのを見た。

自分はつい先ほど連れてこられたばかりなのに、今誰が会いに来るというのだろう?

面会場所に着くと、ガラス越しに前田南は予想外の人物を目にした。

望月琛がやって来るとは思ってもみなかった。看守は冷たく前田南に、面会時間は20分だと告げた。

その声...

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